言語・非言語➁

ビジネスパーソンにとって大切な『コミュニケーション・スキル』の一つが、「言語・非言語の効果的使用」です。
言語(音声)や非言語メッセージ(アイコンタクトや身振り手振り等)を効果的に使用することで、お相手の方の
関心を引きつけることができ、伝えたいことを伝えやすくする環境が作れます。
今回は「非言語メッセージの効果的使用」について考えてみましょう。

アイコンタクトやジェスチャーなどをビジネスの現場で使用する際には、気を付けるポイントがいくつかあります。
一つ目は、“自分が相手からされたらどう感じるか?という観点で考えてみる” ことです。

例えば、お客様として先様へお伺いした時、お相手の方に目を合わされずお辞儀だけされたら、あなたはどのように
感じますか? “あらぁ、私って歓迎されてる♪” と思われた方はいらっしゃらないですよね。
お辞儀もさることながら「目のご挨拶」をすることで、“本日はよろしくお願いいたします” といった感謝や歓迎の
気持ちを正しくお伝えできます。

会議の場ではお話をされる際のアイコンタクトも大切ですが、お話を聴く際のアイコンタクトもとても大切です。
“私はあなたのお話を聴いていますよ” とお相手に伝えることで、お相手の方を孤立させず、コミュニケーションの
輪を維持できますし、気持ちよくお話をしていただけます。
パソコンで議事録を取られる方も多いと思いますが、Googleの音声文字入力機能なども活用し、お話のポイントに
なりそうなときには画面から視線を外し、お話されている方にアイコンタクトを取りましょう。

あと、良く見かけるシーンですが、役職者の方ばかりに熱い視線を送るのは避けましょう。
気持ちは分からなくもないですが、その場にいらっしゃる全員がコミュニケーションを取りあえる場作りが大切です。
“あの人、部長の方ばかり見てこっちを全然見なかった” などといった印象を持つのも持たれるのも辛いですもんね。

二つ目は、“「適量」と「リスク」を意識する” です。
アイコンタクトは「適量」「優しさ」「共鳴」がポイントと言われます。
睨みつけ、無表情な視線、眉間のしわ付等はコミュニケーションを拒否するのと同じで論外ですが、じーっと見つめ
続けられたらストーカーチックで怖さを感じてしまいます。コミュニケーションでも「適量」を意識しましょう。

ジェスチャーでは、“独りよがりにならない” ことが大切です。あくまで主体はお話で、その内容を補完するための
ジェスチャーですので、「お!、なんちゃってスティーブ・ジョブズ」と揶揄されないようボリュームや使い方には
留意しましょう。

また「リスク」にも意識を向けて欲しいと思います。
以前、「七癖(ななくせ)」のところで書きましたが、所作一つであなたに対する印象が大きく変わるということを
意識していただきたいと思います。
「ペン回し」「メモの走り書き」など、意味を持たない動きを見せられると、“この人、退屈なのかな?” とか、“この
人、わかってメモしてる?” と疑いますよね。
一つ目でもお話した、“自分が相手からされたらどう感じるか?という観点” で考えれば容易に想像できますね。

次回は「共感」について考えてみましょう。




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