ビジネスパーソンにとって大切な『コミュニケーション・スキル』の一つが、「言語・非言語の効果的使用」です。
言語(音声)や非言語メッセージ(アイコンタクトや身振り手振り等)を効果的に使用することで、お相手の方の関心を
引きつけることができ、伝えたいことを伝えやすくする環境が作れます。
今回はまず、「言語の効果的使用」について考えてみましょう。
さて、あなたはご自分の “話しぶり” を聴いたことがありますか?「お相手の方が聞き取りやすい」という自信は
ありますか?
経験豊富な営業担当者の方でも、あまりお話が上手でない方もいらっしゃいます。
あなたも先輩社員の方のお話を隣で聴くことも少なくないと思いますが、「この人、話が上手だなぁ♪」とか「うーん、
何言ってるんだろう?」などと感じたことはないでしょうか?
年齢や経験に関わらず、ご自分の話ぶりを不定期でチェックしてみることが実は大切なんです。
まず始めに、ご自分のスマホの「録音」機能を使って自分の話を録音し、聴いてみます。
録音はご自分にとって説明が慣れている商品やサービスの特長で結構です。長く録音する必要はなく、1分程度録音
すれば十分です。(※できれば、どなたかに相手役になっていただいた状態で録音するのが良いと思います)
では、録音したものを聴いてみましょう。ご自分の“話しぶり”はいかがでしょうか?
「自分が考える以上に早い」「間が無い(途切れなく話を進めている)」、また「抑揚がない」「声が小さい」などを
感じられることはなかったでしょうか?
その中でも、特に「早さ」に注意して聴いてみましょう。
次に、テレビやラジオのニュース番組で、アナウンサーやキャスターの話をスマホで録音し、聴いてみます。
(※自分と同じ状況で聴き比べることで、より両者の違いを明確にするために録音します)
いかがでしょうか?あなたの話しぶりと違いのようなものは感じられましたか?
もし気になった点があった場合にはメモしておき、ご自分の改善点として意識する材料にします。
この『コミュニケーション・スキル』は訓練することで改善、成長できるスキルです。
ここでもっとも大切なことは、お相手の方にあなたがお持ちの情報を的確にお伝えすることで、そのための手段の一つ
が「言語の効果的使用」であるということを理解し、訓練することです。
次回は「言語の効果的使用」を更に際立たせる、「非言語メッセージの効果的使用」をご説明します。