やりがい

5月の大型連休が終わった途端、TVや新聞、またSNSにおいて、新入社員の大量離職に関するニュースが報道
されています。皆さんの周りでも離職までとは行かなくても少々不穏な表情をしている新入社員がいらっしゃる
かもしれません。

私も転職を経験しておりますし、新入社員の早期退職自体をどうこう言うつもりはありません。
ただ少しだけ気になっているのは、「求人票と労働条件が違った」「パワハラがある」など、【会社側の問題】で
退職を決意する人に交じって、「やりがいを感じられない」「自分のやりたい仕事ではない」といった、【新入社員
側の思い】で退職を選ばれている新入社員が少なくないということです。

あなたが先輩社員であれば彼らに声をかけたり、逆に相談されたりすることもあるかと思います。
せっかく選んでくれた会社を1~2か月程度で見切りをつけ、退社を決意する新入社員に対して、皆さんはどんな
声をかけますか?


『やりがい』とは定量的なものではなく、同じ仕事に対して全ての人が同じように感じられるものではありません。
また、『やりがい』を感じるためには、『やりがい』を感じるための【肌感覚】が必要で、この【肌感覚】を持つ
ためには一定以上の基本的な社会人経験が必要です。

この【肌感覚】は、新入社員が勝手に想像して膨らませている “仕事のイメージ” と、目の前に与えられた仕事を
比べているだけでは決して身につきません。
(あえて、“仕事のイメージ” としているのは、入社して1~2か月程度では仕事らしい仕事に立ち会っていない
ため、あくまで “想像の域から出ていないからです。)
これから起こる様々な実体験を重ねて行く中で、自分が関わっている仕事が持つ本来の意味を正しく理解できる
ようになり、その意味と自分の思いがリンクした時に初めてやりがいを感じることができます。

なので、遠慮をせずにどんどん新入社員に仕事を与えていき、そこで起きる失敗やミスの尻ぬぐいやフォローを
キチンと行い、早く【肌感覚】を身につけさせましょう。
そして新入社員に対しては、今自分たちがどのような思いであなたに仕事を任せているかを丁寧に伝えましょう。

決して、“頭の中を空っぽにして、黙って1年働けば見えてくるものがあるはずだ!” なんていう浪花節は避けて
くださいね^^

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