雑談

今日のテーマは「雑談」です。
あなたは「雑談」が得意ですか? それとも苦手ですか?
“若年層社員の方は「雑談」が苦手” と伺うことが多いのですが、あなたの職場ではどうでしょうか?

コミュニケーションのウォーミングアップとして「雑談」が持つ効果は絶大です。「雑談」をする中で相手の気持ち、
体調などにも心を配り、コミュニケーションが取りやすい『場の温度感』を作り出すことができます。
お相手からいきなりテンションMAX、前のめりで来られると少々辛い日もありますもんね。

また「雑談」の得意な方の中には、お話の中から様々なキーワードや情報を収集する能力に長けていて、商品説明や
提案活動からだけでは得られない『ビジネスのヒント』をキッチリ持ち帰ることができる方がいらっしゃいます。
何気ない話題の中にお仕事につながるテーマを敏感に察知できる力をお持ちであり、そのような方とご一緒させて
いただいた時には本当に勉強になります。

そんな「雑談」については、その意義やテクニックを紹介するHow to本もたくさん出版されています。
「一流とは」「武器」「ストレス0」「おもしろい、つまらない」「何を話せばいいのか」「雑談力」等々、様々な
タイトルが踊っており、私はこれだけでも「雑談」ができそうです。(笑

しかし、これだけ多くの関連書籍があるということは、それだけ「雑談」が苦手な人や、上手くなりたいと思って
いる方がいらっしゃることの表れかと思います。
「雑談」が苦手な方にとっては “できるようにならなきゃ!” と、少々気が重くなるテーマではないでしょうか?
そもそも「雑談」って、苦手な方も自ら進んで努力し、挑戦してみるべき行為なのでしょうか?

私は「雑談」が苦手な人は、無理に自ら「雑談」を始めようとする必要はないと考えています。
何故なら「雑談」そのものは手段であって、目的ではないからです。
苦手な手段で頑張ってもなかなか成果は上がりませんし、付け焼刃的に行ってもかえって相手にとっては不愉快に
感じられてしまう可能性もあります。

冷や汗をかきながら自信の無い「雑談」をすることに集中するよりも、先様へお伺いした際の丁寧なあいさつ、お礼、
本日の目的などについてわかりやすく丁寧に、優しい雰囲気でお伝えすることを心掛け、実行しましょう。
その時に大切な事は、お相手の方に対して丁寧に視線を向けることです。

“私はあなたとコミュニケ-ションが取りたいです” という意思表示をきちんと示すことが、逆にお客様から「雑談」
していただけるキッカケにつながります。
「そういえば〇〇さんはどこから通ってるの?」とか、「〇〇さんの会社の近くに◇◇あるよね?」なんて聞かれたら、
欲張らず短い言葉でもいいので丁寧に答えましょう。
お付き合いを通じて「雑談」を少しずつ学び、あなたから話題を振らせていただく機会が少しずつでも増えていくと
良いですね。

最後に、「雑談」はその場の空気を理解して行いましょう。
クレームをいただいてお伺いしているのに、いつものように「最近、お天気がスッキリしないですね」なんて言おう
ものなら、「私の気持ちもスッキリしてませんがね」とお相手の火に油を注ぎかねません。どうぞご注意あれ。

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