諸刃の剣

午前中にお読みいただいている方には目の毒ですね、申し訳ございません^^;
皆さんは【限定】という言葉の響きにつられて商品やサービスを選択し、購入されたご経験はお持ちですか?
ほぼ全員の方が「Yes!」とお答えになると思います。
この【限定】という言葉を用いた商品戦略や販売戦略は多くの企業で行われていますが、さて、それに見合った成果はきちんとあげられていますでしょうか?

写真はビール愛飲者の方にはご存じの、「サッポロ プレミアムホワイト 白穂乃香」という “飲食店専用” のビールです。しかも首都圏、及び愛知県内の限られた店舗でしか味わえないというもので、提供できる店舗にとってはこのビールを求めるお客様へのアプローチが可能になり、お客様も独特な満足感が味わえるという、【限定】の魅力を最大限活用し、関係者みんなを幸せにしている施策の一例かと思います。

一方、【数量限定販売】と銘打ち、開店時間前から店舗前に行列を作らせて商品を販売する店があります。
以前から問題になっている “転売ヤー” の餌食になり、訳の分からないプレミアがついて転売されていることが常態化しているにもかかわらず、一向にこの販売手法を変えようとしません。
私には贔屓のお店があるので、幸か不幸かこのお店を使うことがないのですが、このお店に対するイメージだけはどんどん悪くなっている印象です。
また、そういう店に商品を卸しているメーカーさんに対しても同様に負の印象を持ち始めています。そういう販売手法を取ることを知った上で商品を供給するのですから、同一視扱いされてもしょうがないと思うのです。

使い方を間違えたり、安易な方法で【限定】に手を出すと、知らぬ間に顧客からの関心や信頼が薄れ、距離が遠くなるだけでなく、時には反感を買ってしまうことには留意すべきです。それだけ【限定】という響きは魅力的であり、だからこそ上手く扱わないと “諸刃(両刃)の剣” になりやすいのです。
ぜひ、みんなが幸せになる仕組みをじっくり考え、実行しましょう。ここで勝てれば、会社にとっての大きな財産になります。

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