風を変える

様々な業種のお客様とお話しをする際、いつも感じることの一つに “風土改革の難しさ” があります。

今日は新しいビジネスモデルや企画の立ち上げを使命として中途入社された方(Aさん)とお話する機会がありました。
Aさんの勤務先は社歴も長く、古くからのお取引先の基幹業務に関わる分野を手掛けていらっしゃいます。
社員の方の多くはルーチン的な業務に携わられ、ほぼ定型化された業務をコツコツ丁寧にこなしていらっしゃいます。

そんな会社についてAさんは、
・「お客様にご満足いただくこと」だけが仕事のゴールとなっている
・「求められていることをアウトプットする」ことに慣れてしまい、自発的に新しいことを学ぶ意識が乏しい
・お客様のご要望に応えてはいるものの、お客様の将来にとって必要となるご提案ができるかどうか微妙である
ということに強い危機感を感じており、自ら様々な機会を外から内に持ってこようと奮闘されていらっしゃいました。

このお悩み、本当に多いです。
会社のメインとなる事業の売上や利益が前年比であまり変わらない、また売上だけがほんの少し上がっているような
状況下においては、経営層も現場のリーダーもあえて “変化を生む” ことにためらわれるケースが散見されます。
事業領域の市場やお客様側での変化が起きていることは認識されていても、どうしても既存の売上/利益を着実に確保
することが優先課題であり、最重要課題であることを理由に、新しい取り組みは努力目標に留まったりします。

Aさんがお持ちの多岐にわたる豊富な経験で、会社の中では様々な取り組みが少しずつ始まっているご様子でしたが、
会社の風土を変えることはかなり負荷の高い仕事です。
成功のカギは、「改革するという意志の強さ」と、改革するまであきらめず、やり抜くことを支え続ける「経営層の
方々の後押し」です。

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